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鳥取流行部 民俗行事「こと始め」

 

鳥取市河原町歴史民俗資料館で行われた「こと始め」の行事に参加してきました。

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この施設は 鳥取市河原町に伝わる民俗文化財を保存・伝承していて、時代の移り変わりと共に姿を消し、現在では見ることができなくなった、家具や農耕器具などが並んでいます。

 

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建物は江戸末期に建てられた木造茅葺きの平屋の家屋を資料館として使用していて、今では見る事の少なくなった伝統ある家屋です。

 

「こと始め」は、農作業が始まる旧暦の2月8日頃に行われ、食べ物を供えて五穀豊穣を祈願します。
魚の骨などを藁に包んだ「ことづと」を用意し、神の使いとされるカラスに食べてもらう為、柳の枝で作った箸と一緒に木に吊るします。

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朝から 地元の保存会の皆さんが、藁を編んだり お料理を作って準備をされていました。

春になって、農業を始めるというこの日に、おめでたい魚とされるカレイ・里芋や大根の入った おこと汁などの 試食会があり、私もご馳走になりました。

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「戦争を期に こういった各家庭の行事をする事が少なくなったように感じる」と保存会の方がおっしゃっていました。
なかなか 体験できない行事に参加させて頂き、とても良かったです。