【うかん常山公園・石の風車】
巨大な石の風車がまわる、不思議な公園があります。
場所は高梁市有漢町。全国で市町村の合併が進んだ
「平成の大合併」で2004年から高梁市となりましたが
それ以前は有漢町という単独の町でした。
当時の人口が約2700人。ほとんどを山林が占めるこの町を
「岡山自動車道」という高速道路が通ることに。
開通したらこの町に人が集まってくれるようにと
工事開始の翌年、町の人達が集まってまちおこしのアイデア
を出しあいます。この岡山自動車道が開通すれば、
日本海~太平洋が高速道路で結ばれそのほぼ真ん中に
有漢町が位置することから「南の風・北の風を受け風を
おこしていく町づくり」のシンボルとして…
【石の風車】をつくることに。
岡山自動車道開通の前年、平成8年に完成しましたが
これは町制施行40周年という記念すべき年でした。
それでは【石の風車】をご紹介します♪
風の舞台と呼ばれる芝生の広場に大きなみかげ石の土台が
7基。その土台だけでも20~40トン、高さも最大で約5メートル。
その土台に大小18の石で出来た風車が!
小さなものは直径40㎝。
そして、一番大きな風車がこちら!
風車の直径が約240㎝!重さにして2トン!
これが風速3メートル、これがすすきの穂が揺れるほどの風でも
回るというので驚きです!私が訪ねた日も心地よいそよ風の
中で石の風車はしっかり回っていました。
どういう原理で回るのかは…ヒミツだそうです♪
制作は高知県出身の彫刻家・門脇おさむさんで
「日本全国で石の風車をまわす」という夢をもち
2番目に手がけたのが うかん常山公園の石の風車です。
ちなみに風車の部分は石材が違い
「万成石・まんなりいし」が使われています。
岡山の玄関口・岡山駅から西へ5キロ程はなれたところに
万成という地名があります。その万成にある
矢坂山から産出される石で、黒い粒々の中に淡いピンク色の
模様がまるで桜をちらしたようにみえることから
「桜御影」と呼ばれ、これも岡山自慢の1つなんですよ。
風車のある広場から駐車場を挟んで城型の展望台が。
【風と化石の館】(入場無料)
一階では日本海~太平洋までの自然や歴史の紹介。
二階では、なんと!この地域からみつかった化石が
展示され、その中にはクジラの化石も。
その他にも写真右側の「風ぐるま市場」では地元の
とれたて野菜が並び、お買い物も楽しめますよ♪
アクセスもしやすく岡山自動車道・有漢インターそばです。
インターをおりてすぐ左折、1つ目の信号…
こちらの看板の交差点をまた左折。
すこし進むと左手が公園への入口です。
地域交流イベント等も開催されますので要チェック♪
このまちに人が集まってくれるようにと思いの
こもった石の風車…実際に回るところを
ぜひ、ご自身の目で確かめてみてください(^^)