【 備中国分寺・岡山県にここだけの 】
今回、ご紹介するのは私のお気に入りの場所!
総社市にある【 備中国分寺 】です♪
県内の方は国分寺と聞くと「あの五重塔があるところね!」
と…この国分寺のシンボルが “五重塔” で、岡山県で五重塔
はこの一基だけです。
五重塔のふもと一帯は田んぼや畑が広がるのどかな場所で
春の菜の花や桜からはじまって、レンゲやコスモスなど
季節ごと、時間と共に移り変わる景色に心和みます♪
お天気の良い日には沢山の方が訪れ、散歩にお弁当…写真や
絵を描いたりと各々の楽しみ方をされていらっしゃいます。
まずは写真で♪
毎年GWにはレンゲの花でふもと一帯はピンク色♪
そして一年に一度…GW期間中だけの特別な楽しみが
あります!五重塔の初層の扉が開かれ、中の仏像と天井画を
間近に見ることができるんです!
木造建築と仏像が大好きな私、さっそく行って来ました♪
五重塔のまわりには腰の高さ位の柵がありますが、特別公開
ではこの柵より中に入ることができます。
特別公開にあわせてボランティアガイドさんが
いらっしゃって、説明をしてくださったのですが私も
知らないことばかりで、へぇ~!の連続でした♪
【へぇ~!その1】
初層の扉と屋根の付け根の間…四方向に干支の彫刻!
自分の干支に手を合わせると良いそうです!”寅”拝みました♪
【へぇ~!その2】
屋根の下・四隅に、龍が!
一体だけ姿がちがう龍を拝むと火事にあわない。
【へぇ~!その3】
珍しいお姿の仏さま!馬や白象、孔雀に乗っている!
この五重塔の中心をつらぬく心柱を大日如来とし、その柱の
まわり四方向に四体の如来像が安置されています。
合わせて【五智如来】といいますが、四体の仏像は
動物の上に乗ったお姿!こちらはパネルにてご紹介。
左側から【東は白像・西は孔雀・南は馬・北は龍と鳳凰】
自分の家の方を向いている仏像に手を合わせると
良いですよ、とガイドさん。
皆さん、全方向に手を合わせていらっしゃいました♪
【へぇ~!その4】
天井画の草花は漢方薬の薬草🌱
その理由は、現在の国分寺のご本尊が【薬師如来】のため。
なるほど~!
【へぇ~!その5】
初層~3層目までの木材はケヤキ!
4層・5層は松木! と階によって木材が違う!
これは、経済的な理由からだそうです。
はじめは高価なケヤキで建てていましたが、途中から
安価な松に切り替えたとか。
こちらの五重塔は江戸時代中期に再建されました。
国分寺といいますと奈良時代に奈良の東大寺を中心として、
聖武天皇が建立を命じたお寺です。国を分けるお寺と
書くように、当時の日本にあった60数ヵ国全てに建てられ
今でも日本各地に国分寺という名前のお寺、または国分寺
という地名が残っています。
ここ【備中の国の国分寺】は当時は今の4倍の広さに七重塔
がたつ壮大なお寺でしたが、次第に荒廃してしまい、
近くの合戦により焼失してしまったとも言われています。
その国分寺をなんとか建て直したいと願っていたのが
岡山市高松にあった備中高松城の城主・清水宗治。
その思いを知った清水家の菩提寺の住職・増鉄和尚
(ぞうてつおしょう)が、寄付をつのり約6年をかけて
1717年頃に国分寺は再建をされます。
そして、国分寺の住職であった證旭和尚(しょうぎょく)が
力を尽くし、国分寺再建から100年後に今の五重塔を再建。
塔の4層目にはその證旭和尚の木像が国分寺の方を向いて
安置され、国分寺を見守っていると伝えられています。
【備中国分寺】
総社市上林1046
岡山自動車道・岡山総社インターから車で約10分
山陽自動車道・倉敷インターから車で約10分
JR伯備線・総社駅から車で約15分
駐車場 200台